後遺症では、様々な症状が現れ、今までできていたことが困難になることもあります。
日によってできることが異なったり、症状が一進一退を繰り返すこともありますが、多くの場合は、ゆっくりであっても、時間の経過とともに症状が改善することが多いとされています。
また、回復には、周囲の方の理解とサポートも大切です。
※後遺症を疑う症状がある場合は、まずは医師の診察・診断を受けましょう。
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◆ 倦怠感、疲労感がある場合
日々の生活で気を付けること
- 自分のペースで活動する
- できることと難しいことを整理した上で、できる範囲のことをする
- 調子がいいときも頑張りすぎず、休憩を心がけ、余力を残すようにする
- 周りの人にも手伝ってもらう
- 元の生活に戻るには時間がかかることを理解する
回復のために心がけたいこと
- 十分な睡眠をとる
- バランスのよい食事をとる
- リラックスできること、楽しめることを見つけ、生活に取り入れる
- できる範囲で少しずつ体を動かす
- 周囲とコミュニケーションをとる
倦怠感や疲労感が少し良くなった時に、頑張って体を動かすなど、無理をすると、症状がぶり返すほか、以前より悪化することもあります。疲れたら休むのではなく疲れる前に休むなど、症状や体調に合わせて、日々の活動と休養のバランスをとることが重要です。
<症状や回復について不安に感じたときは>
症状がなかなか改善せず、先行きが見えない状況が続くと、不安な気持ちになることもありますが、つらさを一人で抱え込まないようにしましょう。
医師、職場の上司・人事労務担当者、学校(学級担任、養護教諭、スクールカウンセラー)等に自分の健康状態について説明し、元の生活に戻るには時間がかかることや、回復までの道のりは人それぞれであることの理解を得ましょう。
日によってできることが異なるなど、症状は一進一退を繰り返すことがあります。
回復を急いだり、「やるべきこと」だけに目を向けるのではなく、「自分が楽しいと思うこと」、「好きなこと(音楽を聴く等)」も取り入れてみましょう。
できなくなったことよりも、再びできるようになったことに目を向け、ポジティブな気持ちを持つことが大切です。
周囲の方々の対応
後遺症からの回復には、周りの方の理解と支えも大切です。
後遺症の方は、つらい症状に悩んでいたり、いつ回復するのか分からずに不安な気持ちになったりすることもあります。
周りの方は、そのような気持ちを受け止め、後遺症に悩む方の訴えをよく聞き、共感的な態度で接してサポートしていきましょう。